チョコモス

(前回ご紹介の、チョコレートコスモス/ストロベリーチョコ。人気よ♪)


時々、いらっしゃるおばあちゃま。
とてもお花がお好きそうで、季節を感じるお花を、お持ちになります。

うちは、店先に階段が数段あるので、おばあちゃまには、その階段が難儀。
だいたいは、下にあるピンポンで呼んでいただいて、外に置いてある鉢花をお持ちになります。

今年の夏はルドベキアをたくさん、秋には、秋明菊、コスモス、、。

絵を描かれているとのことで、コスモスだけで、今年の秋、スケッチブック何冊か描いたっておっしゃってました。コスモスの風になびく感じを、わざとらしくなく、自然に描くのがむずかしいんですって。

85歳。

先日、階段の上の店先に飾ってある、草花園さんのジニア:ダブに目を留められて、階段をあがっていらっしゃいました。

ダブ

(いけ込みで一週間飾って、戻ってきて、カノシェの店先で咲き誇っています。仕入れて13日目よ。うちが好きなんじゃな~い?)

『これは、何?』

『百日草の仲間で、、』

『百日草?これが?うわーーー、、、。すごくきれいねえ。すごくきれい!ああ!階段登ってよかった!ああ!長生きしなくちゃもったいない!こんなに新しい花が出てくるんだもの。見ないで死ぬなんて、もったいない!』

とおっしゃって、ダブをお持ちになりました。

お花が、そんな風にまで、人の心を動かしている、ということ、、、胸いっぱいになりました。

ダブこじ

(koji作)

絵を見に行って時々思う。
絵描きさんってなんだか、長生きの人がすごく多い気がする。
描きたい、とか、追求したい、生み出したい、、そういう自然と湧き出る気持ちが、気づくと長命につながっている、のかしら。

好奇心が旺盛である、ということも、生きる原動力に、なるのかもしれないですね。

宇野千代さんの本~幸福は幸福を呼ぶ(集英社文庫)~で紹介されていた、彫刻家の平櫛田中さんの芸術院賞を授かった100歳のときのお話。
とっても心に残ったので、またまた、引用させていただきますね。

(前略)平櫛さんはかくしゃくたるもので、小柄な体をしゃんと伸ばして、ゆったりと廊下を往復していた、、、(中略)平櫛さんの家の広い庭には、まだ乾ききるまでに六、七年もかかるような生木の大木が、ごろごろと転がしてある。平櫛さんはそれが乾くのを待って、木彫りにかかる積もりらしい、と言うのである。

また、平櫛さんは九十歳近い頃、伊勢の大神宮から、神宝の彫馬を数体、頼まれた。それを聞いた人たちは、『あの歳でね』と、とても出来ないだろうと噂したが、平櫛さんはこう返事をしたそうな。
『私は老人で急ぎ仕事は出来ないが、一年に一体ずつ納めて、完納しよう』
その言葉通り、数年後に彫馬全部を完納した。

この話を聞いた時、私はとても面白く思った。
『私はあと幾年も生きられない。だから、そんな仕事は引き受けられない』
普通の老人はこう答えるに違いないからだ。

生命力というものは、年齢では計られない。百歳になっても、まだ、六、七年さきでなければ乾き切らない木彫の素材を蓄積していると言う平櫛さんに、私は感動した。

死は予測するものではない。たぶん、平櫛さんは『俺はじきに死ぬだろう』とは考えない日常を送っているに違いない。あのかくしゃくたる印象が、それを物語っている。

--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
なんか、こう、目が覚めるような、感じ。
すごい、、、ですよね。

もしかしたら、きっと、心の持ち方ひとつなのかもしれないと、思う一方、同じくらいの歳になって、初めて心から、コメントできるのかもしれないな、、。

んんん、、、でも、今の私の年齢であっても、その立ち姿に学びたい、と素直に思うことは、たしかなのであります。

そう、そして、<長生きしなきゃ、もったいない♪>そんな風に歩んでいきたいな。
ダブかよこさん

(花佳子さん作)

次回は、ウエディングにしようかしら、それとも、ハロウィンレッスン、、どっちかにしよーっと、、。


ランキング♪らららん♪また、上昇気味なの。うれしいなー。
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時々、いらっしゃるおばあちゃま。
とてもお花がお好きそうで、季節を感じるお花を、お持ちになります。

うちは、店先に階段が数段あるので、おばあちゃまには、その階段が難儀。
だいたいは、下にあるピンポンで呼んでいただいて、外に置いてある鉢花をお持ちになります。

今年の夏はルドベキアをたくさん、秋には、秋明菊、コスモス、、。

絵を描かれているとのことで、コスモスだけで、今年の秋、スケッチブック何冊か描いたっておっしゃってました。コスモスの風になびく感じを、わざとらしくなく、自然に描くのがむずかしいんですって。

85歳。

先日、階段の上の店先に飾ってある、草花園さんのジニア:ダブに目を留められて、階段をあがっていらっしゃいました。

ダブ

(いけ込みで一週間飾って、戻ってきて、カノシェの店先で咲き誇っています。仕入れて13日目よ。うちが好きなんじゃな~い?)

『これは、何?』

『百日草の仲間で、、』

『百日草?これが?うわーーー、、、。すごくきれいねえ。すごくきれい!ああ!階段登ってよかった!ああ!長生きしなくちゃもったいない!こんなに新しい花が出てくるんだもの。見ないで死ぬなんて、もったいない!』

とおっしゃって、ダブをお持ちになりました。

お花が、そんな風にまで、人の心を動かしている、ということ、、、胸いっぱいになりました。

ダブこじ

(koji作)

絵を見に行って時々思う。
絵描きさんってなんだか、長生きの人がすごく多い気がする。
描きたい、とか、追求したい、生み出したい、、そういう自然と湧き出る気持ちが、気づくと長命につながっている、のかしら。

好奇心が旺盛である、ということも、生きる原動力に、なるのかもしれないですね。

宇野千代さんの本~幸福は幸福を呼ぶ(集英社文庫)~で紹介されていた、彫刻家の平櫛田中さんの芸術院賞を授かった100歳のときのお話。
とっても心に残ったので、またまた、引用させていただきますね。

(前略)平櫛さんはかくしゃくたるもので、小柄な体をしゃんと伸ばして、ゆったりと廊下を往復していた、、、(中略)平櫛さんの家の広い庭には、まだ乾ききるまでに六、七年もかかるような生木の大木が、ごろごろと転がしてある。平櫛さんはそれが乾くのを待って、木彫りにかかる積もりらしい、と言うのである。

また、平櫛さんは九十歳近い頃、伊勢の大神宮から、神宝の彫馬を数体、頼まれた。それを聞いた人たちは、『あの歳でね』と、とても出来ないだろうと噂したが、平櫛さんはこう返事をしたそうな。
『私は老人で急ぎ仕事は出来ないが、一年に一体ずつ納めて、完納しよう』
その言葉通り、数年後に彫馬全部を完納した。

この話を聞いた時、私はとても面白く思った。
『私はあと幾年も生きられない。だから、そんな仕事は引き受けられない』
普通の老人はこう答えるに違いないからだ。

生命力というものは、年齢では計られない。百歳になっても、まだ、六、七年さきでなければ乾き切らない木彫の素材を蓄積していると言う平櫛さんに、私は感動した。

死は予測するものではない。たぶん、平櫛さんは『俺はじきに死ぬだろう』とは考えない日常を送っているに違いない。あのかくしゃくたる印象が、それを物語っている。

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なんか、こう、目が覚めるような、感じ。
すごい、、、ですよね。

もしかしたら、きっと、心の持ち方ひとつなのかもしれないと、思う一方、同じくらいの歳になって、初めて心から、コメントできるのかもしれないな、、。

んんん、、、でも、今の私の年齢であっても、その立ち姿に学びたい、と素直に思うことは、たしかなのであります。

そう、そして、<長生きしなきゃ、もったいない♪>そんな風に歩んでいきたいな。
ダブかよこさん

(花佳子さん作)

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